製品特徴と原因
黒い絹のフォーマルワンピースである。
生地表面が白っぽくなる白化現象は、製品の摩擦を受けやすい部分に発生しやすい。絹、麻、リヨセル(テンセル)など表面構造が緻密で硬い繊維は摩擦を受けるとフィブリル化(分散化)し、光の反射が多くなり白く見える。
防止方法
アパレル
- 絹製品を企画する場合、白化が発生しにくいよう、摩擦されやすい部分のデザインに留意する。
- 素材の特性上、防止することが難しいので、取扱い上の注意表示を付け、消費者へ注意喚起する。
消費者
- 絹製品は湿潤時白化しやすいことを理解する。
- 着用時に過度な動きをしないよう注意する。
クリーニング
- 絹製品は湿潤時白化しやすいこと、白化がクリーニングすることで目立つ可能性があることを消費者に伝える。
日繊ク協の考え方
アパレル側やクリーニング側は、絹製品は摩擦によって白化しやすいことを消費者に伝えていく必要があり、消費者はこの特性を理解する必要がある。