日本繊維製品・クリーニング協議会 略称:日繊ク協(ニッセンクキョウ)

起毛素材の風合い変化

 

事故内容

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事故品全体の写真 事故品風合い変化後の写真
品名
コート

状態
風合いが変わった。

素材
表地:毛100% 裏地:キュプラ100%

取扱い絵表示
107202

 
 

処理方法
石油系溶剤ドライクリーニング10分、タンブラー乾燥60℃30分

 

製品特徴と原因

  • 表地は起毛加工生地。
  • 起毛加工生地は、摩擦を受けたり水分や汚れが付着することなどによって、表面の毛羽の状態が変化(倒れる、起き上がる、絡まり合う、脱落するなど)しやすい。
  • 起毛加工生地は、ドライクリーニング洗浄中の揉み作用や脱脂作用によって、また仕上げの蒸気によって、表面の毛羽の状態が変化(起き上がる、絡まり合う、脱脂するなど)しやすい。
  • お申し出品は、特に不自然な外観・触感ではない。
  • 風合い(触感)は、購入時とは変化している可能性があるが、着用やクリーニングを経た起毛加工の毛素材製品として、一般的な状態である可能性が高い。またクリーニング処理が不適切であったとも言えない。

防止方法

アパレル

  • 着用やクリーニングをすると、滑らかさや柔らかさが少しづつ減少することを消費者へ伝える。(販売時および苦情発生時。縫い付けタグへの記載が望ましい)

消費者

  • 着用やクリーニングをすると、滑らかさや柔らかさが少しづつ減少することを理解する。
  • 連日着用を避ける、着用後にブラッシングをするなどして、表面の毛羽の絡まりを防ぐ。

クリーニング

  • 受付時に風合いがかわりやすいことを伝える。
  • 洗浄・すすぎは13分程度まで。乾燥は乾きにくい製品との同時処理を避け、必要最短時間にする。

日繊ク協の考え方

毛、特に獣毛混紡の起毛素材は、滑らかな柔らかい触感が魅力だが、これは本来の素材感に加えて、生地加工によって実現しているものであり、着用やクリーニングを繰り返す過程で、販売時の状態を維持することは難しい。

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