当協議会は6月16日(火)、平成27年度通常総会を全国クリーニング会館で開催しました。

開会式の挨拶で角田会長は「日本人の大きな特徴である心の優しさや感性を基盤とするファッション産業は、これからも日本を先導する産業であり続けると思われます。そのファッションには、衣類のクリーニングが極めて重要となります。本日の記念講演にもあるように、この度16年ぶりにクリーニング事故賠償基準が改訂されました。今後も当協議会がクリーニング事故防止を目指して活動していくために、皆様のご指導とご支援を賜りたい」と述べました。

総会の前には記念講演を行い、「改訂 クリーニング事故賠償基準について」をテーマに全ク連・金子征実事務局長が講師を務めました。
講演では今般16年ぶりに改訂し平成27年10月1日に施行となるクリーニング事故賠償基準について、制定の経緯や「消費者保護を第一とした、クリーニングに関する紛争の迅速かつ公平な解決」という社会的な役割を説明しました。加えて、消費者保護意識の高まりやインターネットの急速な普及によるクリーニング新業態の台頭といった社会構造の変化に対応した今回の改訂のポイントを解説しました。

続く通常総会では、上程された全ての議案が承認・可決されました。平成27年度は国際規格ISOに整合化した新JIS(JIS L 0001)について、平成28年12月1日の施行に向けて新たな取扱い表示やその課題等を周知するとともに、改訂・クリーニング事故賠償基準の普及にも協力します。

具体的には、1.クリーニング事故防止に向けた取組みである第9回日繊ク協交流会議や業界交流見学会、各種セミナーの開催、2.ホームページコンテンツの充実、3.消費者行政の関係機関との交流や各種広報活動を通じたPR事業などに取り組みます。