20160628

当協議会(角田光雄会長)は、6月21日(火)に全国クリーニング会館で平成28年度通常総会を開催しました。

開会式の挨拶で、角田会長は人体の機能保持と文化的な表現という両面の特徴を有する衣類をより快適なものにするために、これからも日繊ク協の活動を通じてクリーニング、アパレル、検査機関、消費生活相談などの業界関係者が情報を共有してクリーニング事故防止にむけた活動を進めていくことを述べました。

総会の前に行われた特別記念講演では、NPO法人カビ相談センター・高鳥浩介理事長が「衣類にまつわるカビについて」をテーマに、カビの基礎知識やカビによる衣類のトラブル防止に関して説明しました。
地球上にカビは4万~6万種いると言われているが、人間の生活圏に多いカビはアオカビやクロカビなど主に6種類に絞られる。カビは土壌や水中、大気など様々な場所に存在しており、衣類やふとんなどの繊維製品にも天然・人工など繊維の種類を問わず付着しています。

カビの特徴として湿度が高くなると活発になるため、年間を通して6月前後の梅雨の時期と9月頃の秋雨の時期に特に繁殖しやすいです。また、日常的には浴室や台所などの湿気の多い場所が温床となり、繊維製品の場合は、汗や手脂、垢、食べかすなどを養分に増殖します。

カビの予防としては、湿度60%以下の乾燥状態にすることが一番有効な方法です。加えて、こまめな掃除によってカビの温床である埃を排除することも有効な対処方法となります。
繊維製品に付着した(表面に付いた)カビは洗濯である程度落とすことはできますが、繊維の中に入り込んだ場合は完全には除去できず、またカビによる黒ずみなどの汚れは取り除くことができません。この他の方法としてはエタノールや次亜塩素酸水による消毒および50℃以上の熱水による熱処理も有効な方法だが、繊維の種類によっては対応が難しい場合もあります。

これらを踏まえて、クリーニング業務で顧客とのカビのトラブルを防ぐための対応として、返却時のビニールカバーを外して衣類の湿気を減らす、季節ごとの湿度の変化に注意し保管時の乾燥状態を保つ、タンス・クローゼットの掃除や換気を行う、等正しい衣類の保管方法を顧客に伝えることが重要と伝えました。

続く総会では上程された全ての議案が承認・可決されました。また、任期満了に伴う新役員の選任が行われ角田会長が再任されました。

平成28年度は改正された取扱い表示(新JIS)の施行を12月1日に控え、再度クリーニングやアパレル業界を中心にセミナーやディスカッションを通して新JISの問題点や課題を共有する活動を展開していきます。

具体的には、第10回日繊ク協交流会議の開催やクリーニング工場やアパレル工場等の現場を知るための業界交流見学会や各種セミナーの開催を予定しております。

この他にも、クリーニング事故情報の分析を行い事故事例をホームページに掲載する「ホームページの充実」、広報活動や消費者行政等との関係機関との交流を図る「PR事業」を行います。

役員一覧