【アパレルの基礎知識Q&A】Q2 パリ・コレって?
日本のブランドではイッセイ・ミヤケ、ケンゾー、ハナエ・モリが70年代から参加し、80年代にはコム・デ・ギャルソンとヨウジ・ヤマモトがパリのファッション界に衝撃を与えました。ブランドはコレクション期間中に展示会を開き、ショーで発表した服をバイヤー等に見せて商談をします。
ファッションショーが始まったのは19世紀半ばのパリ。当時はデザイナーが裕福な客の注文で服を作るオートクチュール(高級注文服)の時代でした。人気デザイナーが自分の店のサロンでモデルに服を着せて客に見せたと言われています。
毎年2回、集中的にショーを開くようになったのは1910年代。フランス製の服が人気を呼び海外からパリに買い付けに来る人達が増えたため、複数のデザイナーのショーをまとめて見られるようにしました。これがコレクションです。
第二次世界大戦の後、服飾産業が発展し、60年代にはプレタポルテ(既製服)が台頭してきました。70年代、流行を発信する役割はオートクチュールからプレタポルテに移り、パリ・コレといえば主にプレタのコレクションを指すようになりました。
現在でもオートクチュールと紳士服のコレクションがそれぞれ年2回開かれており、それらを含めてパリ・コレと呼ぶ場合もあります。