photo credit: BASF – The Chemical Company via photopin cc

製品が出来るまでどのような事前試験を行っているのですか
基本的事前試験項目は「混用率」「寸法変化率」「染色堅牢度」「物性測定」「その他」に分けられます。はじめに「混用率」と「寸法変化率」について解説します。アパレルによって追加項目は異なっていますが、最終的には消費者が着用・保管中に、またクリーニングした時に問題が発生しないかを考慮した上で各社の考え方で決めています。

1.「混用率」は使用する素材の組成を顕微鏡、燃焼試験、薬品にたいする溶解性の違いなどを利用して、繊維素材が何であるかの「定性試験」と、どのぐらいの割合であるかを測定する「定量試験」を行います。

2.「寸法変化率」は水洗濯を想定したD法やC法。蒸気を掛けたときのH-2法やプレスを掛けた時のH-3法などが主な方法です。アパレルによっては水洗濯するものは製品を用い、家庭洗濯機で寸法変化を測定しているところもあります。

3.「染色堅牢度」はJIS規格に非常に沢山の方法が規定されていますが、製品化前に行なっているのは以下の項目と考えます。
・耐光・洗濯・汗・摩擦・ドライクリーニング・水・ホットプレッシングなどです。
素材や配色の有無によって酸化窒素ガス、ブリード試験などの追加項目を決めているアパレルもあります。

4.「物性測定」は基本的には強度として、布帛は引張り強さまたは引裂き強さ、編地は破裂強さを測定しています。素材や編み組織によってはピリング、滑脱抵抗力、パイル保持性を追加しているところもあります。