レースについて【2017年1月】

レースは糸を撚り合わせたり、組み合わせたりして、透かし模様にした生地の総称です。
衣料品には装飾や部分的に使用されることが多く、レース自体が主役で使われることもあります。
レースにはさまざまな種類がありますが、大きく機械レースと手編みレースの2種類に分けられます。

機械レース

エンブロイダリーレース

生地やチュールなどに透かし模様の刺繍を施したもの。

  • ケミカルレース
    水溶性ビニロンでできた下生地を使用し、刺繍後その下生地を溶解して刺繍糸のみを残したもの。以前は化学処理で下生地を溶解していたためケミカルレースの名称が生まれた。
  • ネットレース
    チュールなどの編み目に刺繍を施したもの。
  • 綿レース
    綿生地に刺繍を施したもの。

リバーレース

ごく細い糸をいろいろな模様に撚り合わせたもの。

ラッセルレース

経編機(たてあみき)で編まれたもの。

トーションレース

ボビンレースを機械化したもの、ボビン(糸巻き)に巻かれた糸を交差させ柄を出したもの。

手編みレース

ニードルポイントレース

図案を描いた羊皮紙や紙を使い、手でかがって柄を作り出したもの。

ボビンレース

レース用枕の上にピンで模様を印し、その上にボビン(糸巻き)を使って編んだもの。

 

上記のように作り方はいろいろですが、どのレースも繊細でデリケートな素材です。
隙間や穴が多くあるため、糸が引っかかりやすく飛び出しやすいのが特徴です。

アパレルはレースの特徴や着用・洗濯時の注意事項を縫い込みラベルや下げ札に記し、消費者へ伝えることが望まれます。

クリーニングでは受付時に着用中の糸の飛び出しや切れがないかの確認をし、洗浄の際は他の洗濯物が引っかかったりしないようクリーニングネットの使用が望まれます。

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