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透湿防水布は、濡れても蒸れないように開発された生地で、スキーウェア、レインウェア等の用途に使用されています。

防水性の定義は、耐水性・はっ水性・漏水性等の総称となっています。その中の耐水性・漏水性は、生地に水を通さない加工をすることで、一般的には生地の表側や裏側にゴム又は合成樹脂によってコーティングを施します。しかし、この加工では水を通さないだけでなく、空気も通過させないので蒸れが生じます。
また防水性の一つのはっ水性は、生地にシリコン樹脂やフッ素樹脂等を付着させ、水をはじく機能を付与します。水をはじくことにより、防水効果が現れるのですが、洗濯や着用時の摩耗による樹脂の脱落等が発生し、その効果は徐々に低下してきます。また、生地の目が粗いと水滴が目の間を通り抜け、生地裏面が濡れてしまうこともあり、防水性能がない場合もあります。

透湿防水布とは、水は通さないが人体から出る汗等の水蒸気だけを衣服外に放湿し、蒸れを抑える機能を持った生地です。
その構造は、主に次の2種類があります。
1.多孔質フィルムラミネート
フッ素系フィルムを引き伸ばすことで、微細な多孔質なものにします。これを生地にラミネートしたもので、代表的なものがゴアテックスです。

2.多孔質コーティング
発泡剤や水溶性樹脂を入れたウレタン樹脂等を布にコーティングしたものです。発泡剤で発泡したり、水溶性樹脂を溶解することで微細な孔を作っていきます。更にはっ水性を付与して防水透水布とします。

一般的に水蒸気の大きさは約0.0004μm、水滴の大きさは約100~3000μmと言われています。一方、透湿防水布の孔の大きさは約0.1~5μmのため、衣服内で発生した汗等の水蒸気を衣服外に放湿し、反対に水滴が衣服外から衣服内に進入せず、衣服内の蒸れを抑えることが出来ます。