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photo credit: DanielJames via photopin cc

頑固な汚れを落とすためには、たくさん洗剤を入れれば洗浄効果も向上すると期待されていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

今回のコラムは「家庭洗濯における洗剤溶け残りによる白化」です。

店頭の洗剤コーナーをみると、粉タイプより液体タイプが多く陳列されている光景を多く見かけます。
題材でもある「溶け残りによる白化」は一般的に粉タイプに発生するといわれています。
この白化現象は以下のような要因が関係していると考えられます。

  • 低浴比の場合(被洗濯物に対して水が少ない)
  • 直接洗剤を被洗濯物に接触させた場合
  • すすぎが不十分
  • 合成繊維の場合、洗剤が繊維内側に入り込むことによって、洗剤が水と接触しにくい状態となります。結果的に洗剤が水と接触しないために溶け残りとして顕在化します。

この溶け残りを誘発するキーポイントのひとつとして、「水の量」があります。
洗剤を洗濯機の機械力で均一な状態にするためには十分な水の量が必要になります。水の量が被洗濯物の量に対して少ない場合、被洗濯物が洗濯漕内で十分に撹拌されず、洗濯液が被洗濯物に均一に浸透されにくい状態になることがあり、洗剤の溶け残りによる白化を招くことがあります。
また、個人的な経験として、白化部分を分析した結果、洗濯洗剤に含まれる水質軟化剤と思われる物質が検出され、その他の試験結果と併せ総合的に判断し、洗剤の溶け残りによる白化ではないかと思われる事例を経験したことがあります。
可能性の一つとして、上記条件で被洗濯物が処理されてしまうと洗剤の溶け残りによる白化を誘発してしまうことが考えられます。
参考までですが、水質軟化剤は洗剤に含まれる成分のひとつであり、その一つにアルミノケイ酸塩があります。これは水中のミネラル成分をとりこむことにより、水質を軟水化させ洗剤を溶けやすくします。

最後に、JIS L 0217 103法(家庭洗濯において最も条件が厳しい洗濯方法)による洗濯方法を簡単にご案内させていただきます。

水  温:40℃ (すすぎは水温30℃以下)
浴  比:1:30(被洗濯物の量:洗濯液※の量)
洗濯方法:洗濯時間(5分)→すすぎ(2分)×2回→脱水

※印:標準水位まで規定温度の水を入れ、これに標準使用量となる割合で洗剤を添加して、溶解し、洗濯液とする。