photo credit: naturaldyer via photo pin cc

顔料染めとは

顔料染めはカジュアル感や洗いざらしの風合いの古着感覚を表現する商品に多くみられます。
一般的に生地に色を付ける方法としては染料と顔料を使用する2種類があります。染料は水に溶けるので繊維の中まで染めることができますが、顔料は水に溶けず繊維の中まで浸透しないので、繊維表面に顔料の粒子を接着剤で付着させています(この接着剤のことをバインダーといいます)。
そのため、顔料の粒子は脱落しやすいのですが、色あせたようなカジュアルな雰囲気を出すことにもなるのです。

色落ち

顔料は繊維表面に付着している状態のため、着用中に他の衣料や下着、バッグなどと擦れることで色が移ることがあり、着用や洗濯・クリーニングによる摩擦によって部分的に顔料が脱落すると、色があせたように白っぽくなります。また、接着剤(バインダー)はドライクリーニングで溶解しやすく、接着力が弱くなると、顔料が剥がれ落ち全体的な色落ちや混ぜ合わさった顔料の一部の色だけが抜け落ちて元の色とは違う色になることもあります。

線状白化

洗濯・クリーニングで摩擦作用を受けやすい製品の端や折り返し部分、折りたたまれ凸状になった部分は、生地表面が擦られ顔料が脱落し線状に白化することがありますが、これは繊維内部の染まっていない部分が露出してしまい白っぽく見えるためです。

クリーニング時の注意点と事故防止

・表示責任者は色落ちしやすい顔料染め製品の特性と着用時や洗濯・クリーニング時の取扱い注意点を縫い込みラベルや下げラベルに記し、販売時には消費者への説明が必要です。
・クリーニング時には接着剤の樹脂を溶解する溶剤使用のドライクリーニングは避ける、水洗いの場合はたっぷりの水量で他の製品との摩擦を避ける、などの注意が必要です。

いずれにしても、販売店やクリーニング受付時での十分な確認とお客様への丁寧な説明が望まれます。