ホルムアルデヒドは、別名ホルマリン(正確に言えばホルムアルデヒドの水溶液)とも呼ばれます。
ホルムアルデヒドは、発がん性物質であり人体に対し有害な物質として世界的にも認知されており、国内においてもあらゆる分野において規制が設けられています。
繊維製品では、昭和49年に厚生省(当時)が「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律施行規則」として次のものが規制されています。

1.出生後24月以内の乳幼児の繊維製品
(1)おしめ
(2)おしめカバー
(3)よだれ掛け
(4)下着
(5)寝衣
(6)手袋
(7)くつした
(8)中衣
(9)外衣
(10)帽子
(11)寝具

2. 出生後24月以内の乳幼児を除く繊維製品
(1)下着
(2)寝衣
(3)手袋
(4)くつした
(5)たび

規制値は、出生後24月以内の乳幼児の繊維製品では、A-A0[吸光度差]が0.05以下または16μg/g[16ppm]以下で、出生後24月以内の乳幼児を除く繊維製品では75μg/g[75ppm]以下となっています。
日本では法律として規制しているだけでなく、世界的に見ても規制値が厳しいものとなります。
また一部のアパレルや小売店では、規制値より更に厳しい数値で管理している企業もあります。
なお、通商産業省(当時)では行政指導として、ホルマリンの樹脂加工に関して、上衣類1000ppm以下、中衣類300ppm以下としています。
ホルムアルデヒドは、繊維製品では防しわ性や防縮性向上のための加工剤、芯地等に使用される接着剤、プリントの塗料等に使用される場合があります。
現在では、その毒性からホルマリンを含まないノンホル樹脂剤等が使用されることが多くなってきています。
ホルムアルデヒドの規制値を超える濃度が検出される場合は、皮膚障害を引き起こす原因となりますので、アパレル業界、クリーニング業界ともに、ホルマリンが含まれない素材や樹脂加工剤の使用が望まれます。