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今年の秋は台風が2週連続して週末にかかってしまい、折角の予定が延期になってしまい残念に思う方も少なくないのではないかと思います。
そんな中で晴天に恵まれた日に外に出ると、金木犀(きんもくせい)の香りが漂ってきて秋を感じることもあるのではないでしょうか。因みに金木犀の別名は「九里香(きゅうりこう)」といって、香りが九里先からも漂うということでついたとされます。

10月のコラムは「柔軟剤」です。

最近、ドラッグストアやスーパーで様々な種類の柔軟剤を見かけます。
柔軟剤を使った洗濯物の仕上がりは風合いが柔らかく、良い匂いがするのは、洗濯時におけるすすぎの最後工程に使用されるので、洗濯物にその成分が残るためです。

しかし、柔軟剤はメリットばかりではありません。今回は柔軟剤のトラブルの一つである逆汚染を促進するメカニズムについてご説明いたします。
柔軟剤の成分には「カチオン界面活性剤」といわれる、界面活性剤が含まれます。このカチオン界面活性剤は「逆性石鹸」とも言われております。
一般的に私たちが手洗いや食器の洗浄に使用している洗剤は「アニオン界面活性剤」と呼ばれており、水溶液中でマイナスの電気を帯びます。そのアニオン界面活性剤に対して、カチオン界面活性剤は水溶液中ではプラスの電気を帯びるので、「通常の石鹸とは逆の性質を持つ」ことから「逆性石鹸」と呼ばれています。
一般的に染料の多くは水溶液中では電気的にマイナスの性質を帯びています。そこに柔軟剤(電気的にプラスの性質)を使用した洗濯物が同浴にあると、他の洗濯物から落ちた染料(マイナス)が、プラスに帯電している柔軟剤(プラス)を纏った洗濯物に引き合うように汚染を助長してしまうことがあります。

柔軟剤を使用すると全てが汚染してしまうわけではありませんが、柔軟剤にはこのような性質があることを踏まえて、使用方法や使用量を守ってお使いいただければと思います。