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衣料品を着用してかゆくなったりかぶれたりしたことはありませんか。また、クリーニング後の商品でお客様からこのようなお申し出を受けられたことはないでしょうか。敏感肌の人でなくても、湿気の多い夏の暑い時期や空気の乾燥している冬などにかゆくなった経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。

一般に「発疹」など皮膚に何らかの異常を起こすことを広く「皮膚障害」と呼びます。
衣料品を着用して生じた皮膚障害について発生原因を大きく分けると次の3つの要因が考えられます。

1.化学的要因 遊離ホルムアルデヒドなど繊維上の残留薬剤が皮膚を刺激する場合
2.物理的要因 硬い糸や生地、毛や麻など少し硬い繊維などが皮膚を刺激する場合
3.生理的要因 着用された人の体質や肌の感受性による場合

化学的要因では、繊維製品に化学処理や加工が行われていると、その各種処理剤に起因する物質が原因となる場合があります。皮膚障害の主要な原因物質とされている物質には「遊離ホルムアルデヒド(ホルマリンとも呼ばれます)」があります。この物質は樹脂加工剤などに含まれていますが、有害物質として特定の衣料品(乳幼児用品、下着、寝衣、手袋、靴下)について国の法律で含有量が厳密に決められています。

物理的要因では、モノフィラメント糸(釣り糸のように透明で太い糸)の切断面やシャツの衿やカフスなど糊付けされた硬い部分、毛や麻などの少し硬い繊維が原因となる場合があります。この場合擦過傷が生じたり、密着した部分にチクチク感を覚えかゆみやかぶれが生じることがあります。

生理的要因では、着用されていた人の体質、体調が関係してきますが、周囲の温度や湿度などの環境条件にも影響されることがあります。普通の人でも汗をかいていると皮膚が敏感になって、小さな刺激に敏感に反応し皮膚に異常を起こすことがあります。また逆に冬季など空気が異常に乾燥した環境では乾燥肌と呼ばれる過敏な肌状態になることもあります。このように肌が過敏になった状態が引き金になって皮膚障害の状態になることも考えられます。

皮膚障害が発生したときには、衣料品に原因がないか調査分析しますが、上記にあげたような化学的・物理的に直接関係する要因がない場合も多く、体質や体調などは医学的な問題が関係してきますので最終的に原因を特定できないケースが多いのが現状です。