プリント樹脂の転写【2015年3月】

 画像のクリーニング事故は前身頃の白色のプリントや後身頃のプリント樹脂が、周辺各所に転写されたような状態になっております。プリント樹脂にはベタつきが生じています。

プリント部分を針先で触ると軟化した樹脂が糸を引いているような状態になっています。

事故原因としてはプリント樹脂が軟化したことにより、本体生地に転写したものでプリント樹脂の軟化は経時的な劣化の可能性が考えられます。
劣化自体は防ぐことはできませんが、劣化を遅らせるためには高温多湿の環境や紫外線を避けて保管することをおすすめいたします。

プリント樹脂を使用した衣料品は水洗いはできますが、ドライクリーニング溶剤に弱いため、ドライクリーニング禁止の洗濯絵表示の記号が付いているケースが多いです。またアイロンを掛ける際にも取扱い絵表示を確認してください。プリント樹脂部分が溶ける可能性があります。

着用や洗濯の繰り返しで、プリントにひび割れ、脱落することがありますので、購入の際には特性を理解する必要があります。

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