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夏の涼しい衣料といえば、昔から (ろ)やアロハシャツなどがあります。それらは、通気性の高い素材やゆったりした開口部が広いシャツで、これらは通気性が大きく空気の出入りが大きい衣料で、長年涼しい衣料品のコンセプトになっていました。

近年、それらの夏用の製品設計に加えて、素材自体が体をクーリングする機能が付与されるようになりました。現在では、夏のクールビズ対応繊維のひとつに涼しい素材「接触冷感素材」があります。この素材は触ったり着たりすると、ひやっと感じる機能を持つ繊維素材です。一般に熱伝導率の大きな素材ほど、皮膚と接触した時により多くの熱を奪うため、冷感を感じることになります。

では、どのような素材が冷感を感じやすいのでしょうか。水は空気よりも20倍以上熱伝導率が高い物質です。したがって、水を多く含む繊維、例えば再生繊維であるレーヨンやキュプラや麻、ポリエチレン樹脂とポリビニルアルコール樹脂との複合樹脂であるエバール繊維を編地の裏組織に配置した生地などが接触冷感素材となるわけです。また、接触冷感効果をより高めるために、皮膚との接触面積が最大になるように凹凸の少ない平滑な裏組織の生地になるように設計することが大切です。

接触冷感機能の評価は、一定の温度を有する一定の大きさの繊維生地を、これより10℃低い金属板に接触させ、その時に瞬間的に金属板に移動する熱エネルギーを測定し、これが大きければ接触冷感性が高い繊維となります。