事故内容

事故品全体の写真 事故部分の写真
ブラックライト下:劣化が確認できる部分には、うす黄色く蛍光が生じている。
品名

カーテン

状態

表側から見て左側上部の襞の中央付近がたて方向に裂け、破損している。事故部付近は容易にたて方向に裂け、よこ糸が脆化しているのが確認できる。たて糸は容易に切れず脆化は生じていない。

素材

素材なし

取扱い表示

取扱い表示なし

処理方法

中性洗剤使用によるウエットクリーニング、自然乾燥

製品特徴と原因

カーテンの素材は一般的に、天然繊維である綿・麻・絹、合成繊維であるポリエステル・アクリル、またはその混合品が使用されている。合成繊維は耐久性に優れているが、天然素材は使用環境により劣化が進むことがある。その原因として、太陽光に含まれる紫外線や結露による水分付着があり、繰り返し洗濯による物理的作用もその一因とされる場合がある。また、洗濯等で付着した蛍光増白剤は紫外線により黄変するため、黄変が見られる場合は劣化が進んでいる場合が多い。

防止方法

製造販売業者

  • 紫外線や水分による劣化に比較的強い合成繊維等の素材を使用する。
  • 劣化に関する注意表示を記載することが望ましい。

消費者

  • 紫外線を長時間当たらないようにすることは難しいため、ガラスに紫外線遮蔽出来るフィルム等を貼る。
  • 結露水の付着を避けるため、こまめに窓ガラスを拭いたり、ガラスとカーテンが接触しないように設置する。
  • 頻繁に洗濯することを避ける。

クリーニング

    受付時、次の場合は洗濯後に破損する可能性があることを伝える。

    1. 購入後4、5年経過したカーテン
    2. 色の変化が確認された場合

日繊ク協の考え方

消費者は、劣化は避けようがないことを理解する。