事故内容
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事故品全体の写真 | 事故部分の写真 |
品名
ジャケット
状態
衿、身頃、などに凹凸が生じている。
凹凸が発生している部分には芯地が使用されている。
素材
表地:レーヨン100%
裏地:ポリエステル100%
取扱い表示
処理方法
石油系ドライクリーニング、タンブル乾燥
製品特徴と原因
製品の表地に凹凸が発生している部分の裏側は、芯地が剥離している部分と同じ個所であった。
芯地は着用やクリーニングでの、製品の保形性を維持するために用いられることが多い。表地の風合いを損なわない、保形性が良好などのほか、生地と芯地を貼ったサンプル、または製品を用いて、クリーニング耐久性試験を行い、剥離や凹凸発生の有無を確認する。
表地に芯地を貼る場合、表地への風合い、表面変化の有無、さらに芯地の適合性試験(剥離強度試験、繰り返しクリーニング試験など)を行い、製品として耐久性のあることを確認しておく必要がある。
剥離が生じていることから、芯地の選定に問題があったか、芯地接着時の条件が不適切であったと考えられる。
防止方法
アパレル
- 芯地使用の製品企画する場合は芯地の剥離強度を確認したものを使用する
- 表地と芯地の適合性を見るため事前に数種類の中から芯地の選定を行う。
- 縫製工場に芯地接着条件(温度/時間/圧力)を提示し、その条件で芯地を接着してもらう
消費者
- 接着芯地が使用されている部分に、着用時に強い力や繰り返し屈曲作用を加えない
- 家庭でアイロンがけを行う場合、アイロン表示温度を守る
- 織物は温度や湿度が変化すると、伸縮が発生するので温湿度変化が少ないクローゼットに保管する
クリーニング
- 接着芯地が使用されている部分には高温アイロンを直接用いない
- しみ抜きを行う場合、使用する薬品は接着芯地の接着強度に影響しないものを選定する
- 受け渡し時に凹凸の有無を確認する。凹凸がある場合はお客様に確認してもらう
日繊ク協の考え方
- アパレルは適切な対応をする必要がある。