事故内容
事故品全体の写真
金属のファスナーやボタンに接触して変色している部分
品名
コート
状態
クリーニング後しまっておき、着用しようと出したらファスナー、ボタンと接触する部分が変色していた。
素材
コットン71%、ナイロン29%
取扱い表示
処理方法
石油系ドライクリーニング、タンブル乾燥、スチーム仕上げ
製品特徴と原因
- 無地織物製品。ボタンとファスナーは金属製。
- 金属パーツ(ボタン、ファスナー)が接触する部分が変退色している。ファスナー付近は、かみ合わせ部(エレメント、務歯)を転写したような形の変退色もある。
- クリーニング工程中の要因が変退色部にのみ及ぶことは考えにくい。
- 綿に使用する染料には、金属と接触することによって化学変化し、変退色するものがある。
防止方法
アパレル
- 金属パーツは、染色物との相性を確認してから使用する。
- 金属パーツは、変退色の原因となりにくいように、クリア塗装したものを用いる。
消費者
- クリーニングから戻ってきたら一度乾燥させ、湿気の少ない所で保管する。
- 雨や汗などで湿った状態で長時間放置しない。
クリーニング
- 受付時に、変退色の有無を確認する。
- お預かり中、高湿度状態で放置しない。
日繊ク協の考え方
金属接触による綿素材の変退色は、ある程度やむを得ない現象。金属パーツは、販売時には変退色の原因になりにくいものでも着用やクリーニングを繰り返す過程で、表面がすれるなどして変退色の原因になることもある。