【アパレルの基礎知識Q&A】Q4 製品ができるまでの流れを教えてください


photo credit: Garrett Wade via photopin cc

製品ができるまでの流れを教えてください
アパレルの物作りは通常、約1年前から始まると言われています。その流れには大きく4段階あります。
1.素材選び…始めに素材選びがあります。国内の産地や生地仕入先に出向いて新しい素材が開発されていないか、来年の生地の色目はどのような傾向にあるかを調べます。海外の素材を選定する場合は、海外の展示会に参加してファッション動向・素材情報を集めるとともに、海外素材を専門に扱う生地仕入先に次の企画に合う物がないか検討します。

2.デザイン…ある程度の傾向がつかめた段階で、デザイナーがスタイル画を作成します。スタイル画からパターンの作成へと進みます。婦人服の場合、はじめはシーチングと言う生地を使用し、スタイル画に合わせてパターンを作成し、ボディに着せて基準の寸法に出来上がるか等を検討します。

3.サンプルの作成と展示会…素材選びやデザインの後、サンプル作成を行い、展示会へと進みます。サンプル作成では、実際に使用する生地を用いて行ないます。この時に、縫製時に起こりうる問題点やシルエットを各種検討したり、パターンを修正したりしていきます。
展示会後に百貨店やデベロッパー納入先のバイヤー、社内の営業やファッションアドバイザー(FA)の意見を参考に多少修正が入ることもあります。

4.生産枚数の決定と生産…展示会での評判を参考に生産枚数などを決定し、生産に入ります。
縫製工場は中国生産が大半殆どですが、手の込んだものや短い納期のものなど、日本国内で生産するものもあります。店頭に入る2~3ヶ月前に生産が終わっているものや、期中企画品等で直前に出来あがるものなど様々です。その後、各店頭にデリバリー(配分)されてお客様にご購入頂いています。

Follow me!