プリントのあれこれ【2016年12月】
もう師走です。一年はアッいう間ですね。
今年最後のコラムはプリントについてです。
プリントには色々な種類がありますが、大きく別けてスクリーンを使うプリントと使わないプリントがあります。
※スクリーン:目的のプリントの柄を出すための型
その中でも転写プリントについてピックアップいたします。
転写プリントは昇華転写プリントとも言い、転写シートに柄が印刷されおり、熱によって対象の生地に柄を転写します。
メリットは小ロットに柔軟に対応ができ、複雑な柄も出すことができます。
しかし、この転写シートに使われる染料は分散染料になりますので、昇華性能は低くまた、ポリエステル以外の素材に使用してしまうと、一見はプリントされているように見えますが、染着していないので堅牢性に不安があります。
メリットをフォーカスされてしまうケースが多いですが、デメリットも十分に確認しそれぞれのプリント技法を選定していただくことがトラブルを未然に防ぐ方法の一つではないかと思います。
それでは、よいお年をお迎えください。
また来年も当協議会をお引き立ていただけますようお願い申し上げます。