シミの応急処置について【2017年2月】

お気に入りの服を来た日、大事な面会がある日、そんな日に限って、シミをつけてしまうことってあると思います。シミの応急処置を知っていると、対処できるものもあります。

基本処理

シミの応急処置の基本は、

  • 付いたものの量を少なくすること
  • 広げないこと
  • 擦らないこと

です。
トマトソースやマヨネーズなど、盛りあがって付着しているものは、そっと削るように取り除きます。
生地に吸収された液体類は、ペーパーナプキンなどでつまむように挟んだり、生地の両面から押さえるなどして、乾く前になるべく吸い取って除去します。
付着物を減らすことで、シミが目立ちにくくなりますし、広がったり、他の部分に付着することも防止できます。
この際、絶対に擦らないように気をつけます。

素材を見極める

シミの応急処置には、付いた対象(衣類の素材)が、お洗濯できるか、できないかの見極めが必要です。
わからない場合、自信のない場合は、ご自分での処置は上記の基本処理に留めるのが無難です。

お洗濯できる素材(水を含んでも縮んだり色落ちしない素材)なら、シミの下に清潔なハンカチなどを重ねて、水を含ませたハンカチやペーパーナフキンなどでシミ部をたたき、付着物を押し出します。
生地が厚い場合は、付着面の汚れが重ねたハンカチに移りやすいように、ウラ面から作業します。もしも、ハンドソープなどの洗浄剤が使える場合は、これも少量使うと効果的です。

お洗濯ができない素材のシミに水を付けてしまうと、この部分に水ジミ跡が残ったり、色落ちしてしまうことがあります。
水を使った処理は自分では行わず、クリーニング店に依頼するのが無難です。

汚れの性質を見極める

付いたシミの性質を見極めも大切です。付着物の性質は次のように大別できます。

  • 水に溶ける(水と一緒に付着)
  • 油っぽい(油が混じっている)

水に溶けるものは、例えば汗が乾いた後の白っぽいラインや、しょうゆシミなどがあります。
水のみの処置でかなり対応できます。

油っぽいものは、オイルを使ったドレッシング、炒めものの汁、ファンデーションなどがあります。
水で洗える素材であれば、油っぽいシミには洗剤(ハンドソープやキッチン用洗剤など)を併用します。
最後に洗剤成分もすすぎ出します。
洗濯できない素材に、油っぽいシミが付いた時は、基本処理に留めるのが無難です。

ペンキ、マスカラ、口紅などのシミは、元々除去しにくい成分で、色も目立ちやすいです。
このようなシミが洗濯できない素材の服に付いた場合は、ご自分ではいじらず、クリーニング店に依頼するのが良いでしょう。

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