色泣きについて(洗濯中の色移りについて)【2017年3月】
3月中頃から4月上旬にかけて梅雨時期のようにどんよりして天気のすぐれない日が続くことがあります。これは菜の花の咲くころにあたるため、「菜種梅雨」といわれているそうです。そのような天気が続くと洗濯物も溜まってしまい、たまのいいお天気の日にまとめて洗濯してしまっていることもあるのではないでしょうか。
普段の洗濯でも白物と色物を一緒に洗ってしまうと白物に色が移ってしまい、折角のお気に入りのお洋服が台無しになってしまったことはありませんか。
例えば、こんな経験ございませんか。
「ネイビーのTシャツと一緒に洗ったはずなのに、白物には赤っぽい色が移っている…」
一般的に赤・青・黄の3原色を用いて目的の色を染色しています。
特にネイビー、黒などの濃色はピンクやサックスなどの淡色と比べて、染料の量が多く使用されています。
洗濯時に、使用した複数の染料の中で繊維と十分に結合していない一部の染料が脱落すると、水を通じて白物に移染してしまうことがあります。
その一部の染料が赤色であった場合は赤色の移染が、青色と赤色が同時に移染すると紫系の色味が白物に移ってしまいます。
このような移染事故を未然に防ぐためには、できるだけ濃色と白物を同じ浴中での洗濯処理は控えることをお勧めいたします。また、濃色と一緒に洗濯をしてしまい、一緒に洗濯した洗濯物の中に移染した色が無くても上述のように濃色から特定の染料が落色してしまうことがあることにご留意ください。