冬が終わり寒い期間中に着用した衣類の衣替えの季節になりました。
防寒衣類である毛皮類はコートやジャケットの表地全体に使われるものや、フードや袖口周りなどだけに部分的に使われるものなどさまざまで、種類も天然の毛皮の他にも天然毛皮に似せたフェイクファーなどもあります。
今回は天然毛皮の話です。

天然の毛皮は動物の毛皮を素材として加工したもので、衣料品に使われる毛皮には、フォックス、ミンク、ラビット、タヌキなどがあります。
これらは素材が天然のものなので時間の経過と共に自然に劣化しますし、また着用、クリーニング、保管・手入れ方法などの影響を受け損傷する場合もあります。
損傷の種類としては、着用時にはスレ、無理な着用や水濡れによる硬化・破れ、汚れや香水による変退色・色落ちなど、クリーニングでは硬化・破れ、保管・手入れでは虫喰いや日光・蛍光灯による変退色・色落ちなどが考えられます。
毛皮を部分使いしている製品の場合、毛皮のない製品と同じように気軽に着用したり、取扱いを行う場合もあり、損傷してしまうこともあります。

クリーニング受け付け時には、袖口、前立て・裾・ひじの毛抜け、脇の下などの普段の着用で気づかない部分の破れ、全体・部分的な変色、衿・袖口など肌に直接触れる部分の汚れ、以上を特に注意しましょう。
アパレルは部分使いでもデリケートな素材である天然毛皮を使用していることを販売時に伝えるようにしましょう。
家庭でのお手入れは、着用後よく振って埃を落とし、保管は温度・湿度の低い場所で防虫剤を使用し、変退色や埃を避けるため通気性のよい布カバーなどで覆うことをお勧めします。