木曽川流域に位置する尾州は、毛織物の産地です。尾州産地の大きな特徴は、糸から織物までの数多くの工程を、同じ地域の中で分業、協業していることです。紡績、撚糸、染色、製織、整理まで、工程ごとに企業が存在し、産地内で一貫して生産が可能です。
この地域で国内生産量の約8割の毛織物が生産され、全国一の規模となっています。そして、世界的に知られるイタリアのビエラ、イギリスのハダースフィールドと並び世界有数の高級毛織物産地としても有名となっています。

ものづくりを全国、世界へ

JAPAN YARN FAIR & 総合展「THE 尾州」の開催

(公財)一宮地場産業ファッションデザインセンター(FDC)では毎年、「15th JAPAN YARN FAIR & 総合展『THE 尾州』」を開催しています。
「JAPAN YARN FAIR」は日本最大級の「糸」の展示商談会です。商社、紡績、合繊メーカー、意匠撚糸メーカーが自社の強みを活かし、機能性、意匠性に富んだ高付加価値の糸を提案します。
「総合展『THE 尾州』」では、「ジャパン・テキスタイル・コンテスト(JTC)2017優秀作品展」のほか、(公財)一宮地場産業ファッションデザインセンターが実施した事業の成果発表や、尾州産地の素材やそれらを活かした衣装、学生の作品等を展示します。
前回の来場者数は約5,500名と、毎年大盛況となっています。

次世代の「匠」を育てる、地域ぐるみのプロジェクト

「尾州・テキスタイル・カレッジ」

日本の繊維・ファッション業界が厳しい状況にある一方で、オリジナル素材からのもの作りが注目されています。
「尾州・テキスタイル・カレッジ」では、ウールなどの天然素材を中心としたテキスタイルの技法や企画ノウハウを産地で学び、繊維・テキスタイル・ファッション業界で働く人材の提案力の強化と、製品開発の向上に貢献するものです。

尾州産の高技術・高品質な製品に若者たちが魅了され、尾州の工場へ就職を希望する人もいます。
若者が技術を受け継ぎ、産業としてさらに発展することがやがて、業界の発展に繋がります。