合成繊維の一大産地「石川」

合成繊維の産地である石川県は、古くから「繊維王国いしかわ」と呼ばれ、大手合繊メーカーも本拠地に置く土地です。
石川県の繊維産業は絹織物から始まり、その後、時代の変化に応じて発展を遂げてきました。
現在、合成繊維織物生産量において石川県は全国シェアの約3割を占めています。
中でも、ポリエステル、ナイロン織物の生産量は、全国の4割以上を占め、国内有数の合繊産地として重要な役割を果たしています。(H23年統計)

衣料分野から非衣料分野まで幅広く対応

石川産地が得意としてきたスポーツ、カジュアルを中心とした衣料分野はもちろん、経済状況に左右されにくく、安定的な受注確保に繋がる非衣料分野にも積極的に参入しています。
合成繊維は、身の回りの生活用品から今後の大きな成長が見込まれる健康・医療分野、次世代を担う革新素材として期待される炭素繊維に至るまで幅広い応用が可能です。
石川産地が持つ技術力やノウハウの追求によって、これらの分野に各社が積極的に取り組んでいます。
例えば炭素繊維は革新的な発展を遂げており、炭素繊維織物に各種熱可塑性樹脂を含浸させたプレス成型可能な板状シートは、自動車・携帯電話・機械部品などへの展開を図っています。
また超微多孔発泡セラミックス素材「グリーンビズ」は、染色排水処理の工程で発生する廃棄物を原材料とし、透水性と保水性を両立させ、ヒートアイランド現象緩和など継続可能な低炭素化社会実現に貢献する画期的な素材です。
このように合成繊維は、現在幅広い分野で国内外問わず期待されています。
石川産地が持つ、継承と革新が融合した技術は、私たちの多種多様なライフスタイルに寄り添っており、衣料分野としては目が離せない産地です。

参考URL:石川県繊維成長戦略(平成26年、石川県)
http://www.pref.ishikawa.lg.jp/syoko/shishinnsakutei/documents/senisenryaku.pdf