静電気(帯電列)【2018年12月】

寒い冬の季節が到来すると嫌な静電気のことが気になります。
今回は静電気にまつわる話です。
静電気は2つの物体が摩擦とはく離を繰り返すことで発生する電気のことで、AとBと言う物体が電気的にプラスにもマイナスにも偏っていない状態で接触し摩擦すると、AとBとの間で電気的な移動が発生します。
例えば、Aがプラスの電気が多くなりBがマイナスの電気が多くなったとします。
その時にはく離(はがす)とそのままの電気を持ったままになり、Aはプラスの電気を帯び、Bはマイナスの電気を帯びます。
このプラスやマイナスの偏った状態が静電気を帯びている(帯電)と言います。
これを身近な例で例えると、綿のシャツの上に毛のセーターを着ているとします。
着用中はシャツとセーターが接触し摩擦されている状態です。
その後セーターを脱ぐとパチパチという音と共に髪の毛が逆立ち、静電気が発生していることを実感されると思います。
静電気はプラスに帯電しやすい繊維とマイナスに帯電しやすい繊維があり、その順列(帯電列)も決まっています。
「帯電列」
+)ナイロン、毛、レーヨン、綿、絹 、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレン(-
左側はプラスに、右側はマイナスに帯電することが分かっており、先程の例で綿と毛の場合は、毛がプラスに、綿がマイナスに帯電します。
また、プラス側とマイナス側の距離が離れるほど帯電する量が大きくなります。
帯電列を知ることで衣服の組み合わせを考え、静電気の発生を抑えるのも良いかもしれません。