ホットフィット【2019年12月】


最近の冬はキラキラと輝くイルミネーションが風物詩の一つですが、衣服に輝く装飾として使われるラインストーンやメタルストーンにはホットフィットと呼ばれるものがあります。

ホットフィットとはラインストーンやメタルストーンの裏側に接着剤が付いており、熱をかけて溶かし圧力をかけて生地に接着させるものです。メタルストーンの場合はメタルフィットと呼ばれることもあります。

接着方法にはアイロンやプレス機で広い範囲を一度に複数付ける方法がありますが、一気に付けるのでラインストーンがずれたりすることもあります。アイロンでは熱の伝わりにバラツキが出ることがありますが、専用のプレス機では熱が均一に伝わり、接着のバラツキも少なくなります。

ホットフィットで問題となるのはストーンの脱落です。原因としてはまず接着が弱いことが考えられます。接着の三要素は、温度・圧力・時間ですが、条件が適切でないと着用・着脱時、洗濯中に剥がれてしまいます。それぞれが不足していると剥がれやすくなりますが、過剰な圧力や高温でも接着剤がほとんどはみ出てしまい、逆に剥がれてしまうこともあります。接着剤は熱と圧力で糸や繊維の間に浸み込み固まることでしっかり接着できます。
その他、生地の毛足が長いなど接着に向かない素材、刺繍や切り替えのような段差がある部分は剥がれやすいので避けた方がよいです。

着用中や着脱、洗濯の際には無理に引っ張らず、引っ掛けないように注意して扱うようにしましょう。

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