静電気について【2020年12月】

だんだん寒くなってくると、空気中の湿度が下がり乾燥するようになります。そんな季節に起こりやすい現象が静電気です。衣類と衣類などが擦れたときに静電気が発生することがあります。静電気によってスカートがまとわりついたり、上の写真のように繊維がくっついたり、衣類を脱いだときにパチパチッとすることはありませんか?
衣類などに使われている繊維には摩擦されるとプラスの電気を帯びやすいものとマイナスの電気を帯びやすいものがあります。これを「帯電」といい、帯電状態から静電気が「放電」されるときに「パチッ」という現象が起こります。湿度が高い季節では、空気中の水分を通して静電気は自然と放電されるようです。

衣類を着用する時にプラスに帯電しやすい素材とマイナスに帯電しやすい素材を組み合わせると静電気が発生しやすくなります。下図のようにプラスとマイナスが離れている組合せほど静電気を帯電しやすくなります。
図:繊維の帯電列

例えば、アクリルのストールはマイナスに、羊毛のセーターはプラスに帯電しやすい性質があり、プラスとマイナスが離れている組合せのため、これらを着合わせたときに素材同士が擦れると静電気が発生しやすい状態になります。

プラスとプラス、マイナスとマイナスのように同じ性質に帯電しやすい素材の組合せなどでは静電気が放電しにくくなりますので、これからの季節、素材の組合せを考えながらコーディネートを楽しむのはいかがでしょうか?

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