アルコール消毒液【2021年1月】
コロナウイルスの世界的な感染拡大がいまだ続いている昨今。日本のみならず世界中で「手・指」のアルコール消毒が欠かせません。スーパーやコンビニ、飲食店などの店舗をはじめ、職場や家庭など、あらゆる場所にアルコール消毒液が設置されており、感染症予防対策として日常的に使用されています。
アルコール消毒液で手指の消毒効果を得るための1回の使用量は決まっていて、製品によっても異なるようですが、通常はポンプを下まで完全に押し切ったときに出る量といわれています。消毒液が下に垂れない程度で、手のひら・手の甲全体が濡れるくらいの量が適量だそうです。次に、消毒液を指先・指間・手全体・手首までに塗り広げて擦り込みながら乾燥させるのが重要なポイントといわれ、乾くまでの30秒~1分間に消毒液がウイルスなどの微生物類と接することにより、十分な消毒効果が得られるといわれています。
しかしながら、日常生活の中で乾くまで1分間待つことは中々難しいかもしれません。自分の行動を振り返ってみても、ついつい半乾きの状態で次の動作に移ってしまうことが多いように思います。
アルコール消毒液はエタノールという有機溶剤が主成分となっていますが、場合によっては様々な製品の外観を損ねたり、色素汚染を引き起こしたりすることがあります。
例えば、バッグなどには合成皮革素材や表面にコーティング加工された素材が使われることがありますが、常に手と接触する持ち手部分(ハンドル)では消毒液が乾かない状態で触ることが繰り返されると、表面コーティングの剥がれや消失など起こる場合があり、また、消毒液のポンプを押したときに容器からポタポタと垂れて靴にシミが生じたりすることがあります。
このようなことが起こる可能性がありますので、アルコール消毒液やエタノールを含む製品を使用する際にはご注意ください。
エタノールは消毒液や除菌シート以外にも幅広く一般的に用いられ、例えば化粧品類、制汗剤、汗拭きシート、冷却スプレー、整髪剤、消臭スプレーなど色々な製品に含まれているため、様々なケースで日常的に接することが考えられます。