衣料用「粉末洗剤」と「液体洗剤」について~②洗剤の成分~

衣料用洗剤は現在「液体洗剤」が主流になっています。

スーパーやドラッグストアーの洗剤売り場をのぞいてみますと、ほとんどが液体洗剤で粉末洗剤は片隅にある状態でした。
製品によって異なりますが、洗剤メーカーの資料から粉末洗剤と液体洗剤の成分の一例を紹介します。

粉末洗剤と液体洗剤の界面活性剤の量にはそれほど違いがないものと考えられます。
粉末洗剤にはアルカリ剤や水を軟化させる薬剤が含まれており、汚れの除去には有効に機能すると考えられます。
また、蛍光増白剤が含まれているものが多く、白く見せるのに有効な一方、洗濯機に洗剤を投入する場合衣服に直接振りかけるような方法では、ムラ付きによる部分的な白色化現象が生じることがあるため注意が必要です。製造する過程では、界面活性剤を乾燥させるため、液体洗剤の製造よりもエネルギーが必要になります。
液体洗剤の液性は中性のものが多く、シルクやウール製品、ファッション性が高い衣服などの洗浄に適した製品が作られていて、界面活性剤が水に溶解しやすいため、すすぎがしやすいことも長所になっています。
なお、濃縮タイプの液体洗剤は、安定化剤を多く使用することで長期間安定できるようになっています。
衣服や汚れに合わせて、メーカーが推奨する量で使用することが望まれます。

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