汗と紫外線の複合作用による変色とは、汗で濡れた状態の服などが光(紫外線)にあたって変色する現象のことをいい、一般的に、「汗耐光」と呼ばれています。

汗耐光の事故は、夏季に起こりやすいので注意して下さい。特に、汗をよくかき、直射日光にあたる機会が多いことや連続的、集中的に着用されることが事故の発生要因として推測されます。また、クリーニング店では、紫外線の作用時期が、服を保管している時だと思われるお申し出もあり、アウターや冬物等での事例もあります。素材としては綿などのセルロース繊維の製品に発生しやすい傾向がありますが、毛素材などでの事例もあります。

汗による変色(汗堅ろう度)、光による変色(耐光堅ろう度)では問題のないレベルであるにもかかわらず、汗と光の作用が複合された汗耐光堅ろう度の性能が低い場合があります。試験方法は、JIS法(JIS L 0888)とATTS法(繊維製品技術研究会)が多く実施されています。JIS法とATTS法の違いは人工汗液の成分の違いであり、汗耐光で分解しやすい染料が異なります。汗耐光の堅ろう度性能は、使用している染料の性質に依存していることが多いため、人工汗液の成分によっても試験結果が異なることがあります。

汗耐光事故を防ぐ方法としては、「汗をかいたら、すばやく洗濯(水洗い)をする」ことを心がけることが重要だと考えられます。また、着用条件で汗が染みることが想定される製品は、なるべく水洗い可能な商品企画をした方が良いと思われます。